ごあいさつ

Guten Tag, Grüß Gott und Grüezi!

 宮崎ドイツ語文化センターのウェブサイトへようこそ!

 本センターの拠点は、南九州の宮崎県宮崎市です。本センターの活動の最大の目的は、「ドイツ語圏の国々の文化、社会、言語、芸術を宮崎を始めとし、日本全国へ広めること」です。

 皆様もご存じの通り、ヨーロッパにはたくさんの国々がありますが、ひとつの大陸でつながっています。日本のように海を渡らずとも簡単に隣の国へ行くことができます。その理由から、互いの国が影響し合って変化を遂げてきた過去があります。「あの国では医療費が無料なのに、うちの国は有料だぞ」とか「あの国の有給休暇は年間8週間なのに、うちの国は半分しかないぞ」とか。このように、ヨーロッパ人は比べる対象が近くにある環境で生活しています。そうやって比較したり影響し合ったりして、今のヨーロッパの社会が出来上がっています。日本は海に囲まれている国ですから、ヨーロッパのように直接隣の国と具体的に何かを比較するという環境にありません。その環境が功を奏して、日本独自の文化が育まれてきたという良い点もあります。私は、日本の良さは正しく認識し、後世に残しつつも、他の国と比較してよくないところは、改善していくべきであると考えています。

 また、芸術で生活があふれている点も、特筆すべきところです。私の暮らしていたオーストリア共和国の首都ウィーンでは、いたるところに芸術があり、外に出ればストリートミュージシャンの音楽が聞こえてきますし、世界最高峰のオーケストラのひとつであるウィーンフィルは500円という格安で聞くことができます。たくさんの美術館に数百円もしくは無料で入ることができ、誰でも好きなように芸術を楽しむことができます。芸術への敷居が日本よりもずっと低く、芸術は楽しむもの、という認識が根付いています。私は、日本の皆さんにも、もっと身近に芸術を感じてほしいと考えています。その理由から、本センターの活動はすべてボランティアで行うことを決めました。本センターの主催するイベントは、すべて無料で皆様にご提供します。

 オーストリアとドイツだけでなく、スイス、リヒテンシュタイン、ベルギー、ルクセンブルクで話されているドイツ語ですが、この「ドイツ語の国」である国々の文化を広めていくことが本センターの目的です。他の国のことを詳しく知ることで、自分の国をよりよくすることができる。私は、そう強く信じて、この活動に賛同してくださる皆様と共に、一歩ずつ歩んでまいりたいと思います。


会長 国崎さやか


宮崎ドイツ語文化センターへのお問い合わせは下記のメールアドレスまでお願いします。

dtc.miyazaki@gmail.com

※すぐにお返事できないことがあります。緊急の場合は、080-7820-9857までお電話にてご連絡ください。




副会長からのご挨拶

Moin!(モイン)

皆さん、初めまして!

この度、宮崎ドイツ語文化センターの副会長を務めることになりました、ドイツ出身のヴィンセント・ホイザと申します。早速ですが、見出しに使ったドイツ語の単語"Moin"(モイン)というのは、私が大学時代に住んでいたハンブルク、そしてドイツ北部全体でよく使うあいさつです。"Moin"という単語はドイツ語の朝のあいさつ、"Guten Morgen"の"Morgen"に少し似ていますが、"Guten Morgen"が日本語の"おはようございます"に相当しているのに対して、"Moin"は時間に関係なく、いつでも使えるあいさつです。

私は元々ベルリン出身ですので、小さい頃からドイツ語の標準語とベルリン弁を話します。そして大学の時代にハンブルク弁も習得しました。全体的に方言が好きで、ドイツ国内、そしてドイツ以外のドイツ語圏の国々で人々がそれぞれの地域で使っているドイツ語のニュアンスと微妙な違いに関心を持っています。

同じく、日本語の方言と地域によって異なる言葉にも興味があります。高校の頃、留学生として初めて来日しまし、約1年日南市に住んでいました。当日、日本語はまだ全く分かりませんでしたが、教科書で毎日勉強していました。ところが、教科書に標準語で書かれてあった日本語と日南市の人々が喋っていた言葉があまりにも違いすぎて、わりと簡単な事でも、理解するのに、かなり苦労しました。その後、関東や北陸にも住んだ経験があり、旅行などで、日本のあらゆる地方を訪れたことがあります。宮崎に帰ってくるまで、九州北部の佐賀県に住んでいましたが、暮らしていた町がかなり田舎で、方言もそれなりに強くて、最後まで、相手が言っている事が良く分からない場面がちょこちょこありました。そして、その後、宮崎県に帰って来たのですが、宮崎弁がとても懐かしく感じられました。私の場合、一番最初に聞いた「生の日本語」は宮崎弁だったため、昔から聞きなれていて、親近感があります。

これから宮崎ドイツ語文化センターで皆さんとドイツ語や日本語でお話をして、宮崎弁の理解度、そして宮崎県についての知識を更に深めることができることを楽しみにしています。これからもよろしくお願い致します。

Freut mich, Sie alle kennenzulernen!

ヴィンセント・ホイザ